成果連動の評価制度で大幅年収アップを実現したプロデューサーの仕事術

三原和志
Producer

チャレンジングな環境が確かな成長に

三原:専門学校では映像系を専攻していたので、その延長線上で前職の会社に就職しました。COOの佐藤とはそこで知り合っていて、THINGMEDIAに入社したのはそのときからの縁がたまたま繋がったからだったりします。

入社当時から佐藤のことは海賊船の船長のような、個性がある優秀なプロデューサーだと思ってました。

佐藤:三原は当時会社ではじめて映像専攻の専門卒というキャリア採用で入ってきたメンバーです。新しい風を巻き起こす人材として注目されていたのもあり、当時から気にかけていました。

三原とは彼が2年目の頃から同じチームで仕事をするようになり、僕はその数年後THINGMEDIAを立ち上げるわけですが、ほどなくして三原が退職を検討していると聞きつけ、業務委託で働かないかと声をかけた形です。

三原:退職を検討するようになったのはちょっとした違和感が徐々に大きくなっていったからで、明確にやりたいことがあった訳ではありませんでした。

ただ仕事の仕方として、代理店からの受託で依頼通りの映像制作をするところから、自ら一次情報を得て、そのニーズやインサイトから必要な映像を企画していくようになりたいとは考えていました。

佐藤:三原には常々、制作管理をするだけのPM(プロダクションマネージャー)になるなと話してきました。あくまでクリエイティブな仕事をする人間でいてほしかったのが大きいです。

なぜなら制作管理だけなら場慣れすればある程度のクオリティの仕事が続けられますが、スキルアップの面では歩留まりになりがち、かつ、必ずしもその人である必要がないからです。

違いを生み出すにはアイディアや企画などでいかに差がつけられるか。僕はもし仮にそのスキルがないまま転職や独立したら「辞めたキャリア」で戦うしかなくなるので、生活はしていけるくらい稼げたとしても、さらに発展させるのは難しくなると考えています。

だからこそ三原には、より成長幅の大きいクリエイティブさや顧客のニーズを理解するといった仕事術を身につけて動いてほしい、と。THINGMEDIAに誘ったのは、そんな仕事ができる場を提供できると考えたからです。

大幅な年収アップの鍵になった試行錯誤の数

三原:僕は前職の人事制度ではなかなか評価してもらえなかったので、THINGMEDIAでチャンスをもらえたのは純粋に嬉しかったです。当時のスキル以上の立場をもらえたからこそ、仕事をしながらクライアントのリアクションをこまめに振り返り、これはよかった、これはダメだったと試行錯誤して正攻法の精度を高めていけたように思います。そしてそれが結果として大幅な年収アップにつながりました

THINGMEDIAの人事制度では成果と連動した給与が得られるようになっているので、前職と比べて案件に対する責任の重大さを感じる場面も増えたように思います。とはいえ僕の評価はこれまでの仕事がどうにか今に繋がっているだけという認識で、なにか特殊なことをしたというよりは積み重ねてきた結果が評価されていると思いますし、それが嬉しいです。

「どうせ」と手前で諦めずに泥臭くやってこれたからですかね。

佐藤:評価基準が変化しただけでなく、これまでの仕事以上のクオリティが求められるチャレンジングな環境での仕事はハードだったと思いますが、三原はその機会こそ成長のきっかけになると捉えて仕事に取り組んでくれました。

前職では三原が過小評価されていると感じていたので、しっかり結果を出してくれたのは純粋に嬉しいです。どうしたらクライアントを喜ばせられるか考え、フィードバックをこまめに収集したり改善を重ねたりするサイクルが早かったので、その分成長してくれたのかなと。

三原:前職では決定権がなかったので、クライアントのニーズを理解して、それに見合う、もしくはそれ以上の最高の映像をつくるために尽力できる環境やポジションにはやりがいを感じます。

評価の面では僕が特別だと思っている訳ではないので、今を美談にしたり維持したりするのではなく、バイネームでの仕事依頼が増やせるようにしたいです。次のステージは既にはじまってると思っています。

「はぐれ者」が挑戦できる素地こそが魅力

佐藤:次のステージで三原に求めたいのは、さらなる自立と「人に成果をつくれる」ようになることです。それぞれが強みを活かしているチームづくりに挑戦してほしいという意味でもあるのですが。自分以外の「ヤバい奴ら」と仕事をする面白さは格別なので。

三原:その意味ではやはり、まずバイネームで仕事が来る、増える状態をつくりたいです。バイネームで仕事依頼があるのは、僕は仕事ができるかどうかのスキル面もそうですが、話がしやすいとか人間性の部分も大きいという考え方です。なのでソフト面でも社外からの信頼を勝ち得ていきたいです。

あとはどのメンバーも「BBB(ベター・ベスト・ボンバー)」でクライアントの要望に120%で返す意識が常にある状態を維持するのに貢献できたらいいなと。新しい仲間集めにも繋がるといいですよね。

佐藤:これから仲間にしたいのは、いい意味で自分という人間を主張できる人です。わかりやすくいうと飲み会で2回目も呼びたくなる/呼ばれる人間かどうか、というか。その時々の登場人物になれるかどうかは仕事でも大事だと思っています。

一方で「外国人プロデューサー」のような、まだないピースを揃えて多様性のある組織にしたいです。THINGMEDIAにはそもそも、あらゆる「はぐれ者」が挑戦できる素地があります。経営としては人は機会を得るから成長するはずだという判断なので、三原のように重要ポジション経験0日でもやりたいなら引き続きチャンスは与えていく予定です。それが映像業界でニュースタンダードをつくるべく邁進する会社の取り組みの1つだとも捉えています。機会を与えて問い目にいきなり立たせるのも使命かなと。

もちろんそれ相応に大変なことはあると思いますが、日陰に隠れてるより出てきたら面白いって感覚をぜひ味わってほしいですね。「常に夢中を創造する挑戦者でいよう」はそんな考え方から生まれたビジョンです。

会社としてはこれからさらに社会で“すごい”と呼ばれるものに関与できている状態をつくりたいので、そこに貢献してくれる仲間が増えたら嬉しいです。

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